(5)運用手法・スタイルをチェック!━「グロース型」か「バリュー型」か━
株式投信における銘柄選択方法として、「グロース型」と「バリュー型」、そして両者の中間的な存在といえる「ミックス型」に分ける、というスタイル分類もあります。
「グロース型」とは、企業の成長性に着目した投資手法で、現在の株価水準の判断は後回しにして、将来の成長が予想されるかどうかを最優先して、企業を選んで投資していくスタイルをいいます。
一方の「バリュー型」は株価の割安性に着目して銘柄選択を行うもので、その企業の利益や配当、資産などから見て、現在の株価が相対的に割安な水準にあると判断されるものに投資し、将来的に株価水準が見直されることを期待するというスタイルです。
一般的には、バリュー型よりもグロース型の方がリスクは大きめで、期待リターンの水準も高めといえます。また、経済の成長率が高いときにはグロース型の、低いときにはバリュー型のスタイルが優位に立つとも言われています。
各ファンドの目論見書には、「目標とするベンチマーク」や「ポートフォリオの構築方法」などが詳細に記述されています。難しそうなどと思って読み飛ばすことなく、ファンドごとの運用手法やスタイルについては、十分チェックしておく必要があります。
また、運用会社ごとに得意とする投資対象や運用手法・スタイルがあるということも知っておきましょう。特に外資系の運用会社については、各運用会社のホームページで「当社の運用哲学」などという項目をよく読むと、その運用会社の得意な運用とはどういうものなのかがわかる場合が多いはずです。当然ながら、その運用会社が得意とするタイプのファンドを選ぶというのがポイントになります。
(6)へ続く