(6)シャープレシオを使った投信評価①
いよいよ今回から、シャープレシオを使った投信評価の方法についてご紹介していきたいと思います。
まず第5回「標準偏差の計算方法」で例示した、投信Aと投信Bを、シャープレシオを使って評価してみましょう。
【ケース1】 リターンは同じ投信だが、シャープレシオは・・・
投信Aと投信Bは、年平均リターンが、どちらも10.0%でした。
一方、それぞれの標準偏差は、投信Aが20.6%、投信Bが8.0%でした。
リターンとリスクの関係を上のようなグラフ上で比べても、投信BのほうがAよりも左に位置しています。
つまり、投信Bのほうが運用が上手な投信で、少なくとも長期運用を考えているならば投信Bを選ぶべきだといえるでしょう。
(7)へ続く