2015年1月のアーカイブ

 

122日と23日、OECD(経済協力開発機構)とADBI(アジア開発銀行研究所)、そして金融庁、日本銀行の4者共催で開かれた金融経済教育についてのシンポジウムに招待して頂き、参加して参りました。

 

以前から金融庁や金融広報委員会(日本銀行内)が進めようとしている金融経済教育関連の各種委員会のメンバーであったことからご招待頂いたのですが、このシンポジウムは海外(30ヵ国超)から約70名、国内から約80名が参加するという大規模なものでした。

 

 

2015012211580000.jpgのサムネール画像海外からの出席者の大半は先進国だけでなく、アジアを中心に新興国も含めて、各国金融当局や中央銀行に所属する金融経済教育の責任者であり、国内からの出席者も金融庁や日銀、学者の方々が中心ということで、データに基づいたたいへんアカデミックな議論が活発に行われ、興味深い内容が多く含まれていました。

 

 

もちろん各国が置かれている状況によって金融経済教育の主たる目的や方法は異なっています。

 

日本にはすでに多額の個人金融資産が存在していて、現在はリタイア後の生活のためにもその過半を占める預貯金の一部を、NISAなども活用して投資に振り向けてもらおうとしているわけですが、新興国では貯蓄を増やすどころか、いかに金融サービスを利用してもらえるようにするかというのが最大の課題ということでした。

 

驚いたのは、インドネシアやパキスタン、ベトナムなどの新興国では銀行口座を持っている人が人口の20%程度しかいないという現状でした。

 

わが国でも戦後の資本不足の時代に、金融広報中央委員会の前身である貯蓄増強中央委員会が発足し、国策として銀行や郵便局での貯蓄を促してきた時代が長く続いたわけですが、そんな歴史を思い出すのと同時に、いろいろな金融サービスをあるのが当然のごとく利用できることの有難さを感じたシンポジウムでした。

 

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このたいへんアカデミックなシンポジウムの4日前、118日の日曜日には読売新聞社主催の読者向けセミナーで講師を務めました。

 

大手町のよみうりホールに数百名のお客様においで頂いたのですが、その中でロック歌手の「サンプラザ中野くん(ここまでが芸名です)」さんと投資について対談形式のやり取りも行いました。

 

私がサンプラザ中野くんさんにとって早稲田大学の先輩にあたるということもあってか、いろいろ気を使っていただき私自身にとってはたいへん楽しい時間でした。

 

サンプラザ中野くんさんのポートフォリオ分析のところなどでお客様の笑い声も何回か聞こえて来たので、参加された皆さんにも楽しんでいただけたのではないでしょうか。

 

サンプラザ中野くんさんの歌声を聞くことができなかったことはたいへん残念だったのですが、資産運用の基本について一通りお話しすることもできたので、話させていただいた側としては、やり切った感のある満足度の高いセミナーだったのですが、ご参加いただいた方々はどうお感じだったかをお聞きしたいところです。

 

セミナー関係者の方々、ありがとうございました。

 

サンプラザ中野くんさん、また、いつかどこかでご一緒できることを楽しみにしています。

 

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