ファイナンシャル・プランナー(FP)とは、個人が生活をしていく上で必要な経済面の裏づけを作る手伝いやアドバイスをしてくれる人です。
その人の生き方や考え方によって、生活上で解決しなければならない問題はそれぞれ異なりますが、いずれにしても金銭面の裏づけは必ず必要になります。その裏づけ作りの手伝いを継続的にしてくれる人がFPなのです。
米国では「個人が安心して生活していくために必要なアドバイザー」は、医者と弁護士とFPの3人だと言われています。このうち、医者や弁護士は「何か問題が発生したときの事後処理役」を期待されることが多いのに対して、FPは「問題が起こる前に、どういう事態になっても慌てないで済むための事前準備」を期待されます。つまり、FPの技術は予防医学的な技術と言えるでしょう。
たとえば、予防医学で「健康な身体を作る」というのは、ファイナンシャル・プランニングでは「経済的に健全な状態を維持する」ということに当たります。将来社会がどうなっていくか、どういう出来事が起こるかを全て予想するのは不可能ですが、FPはさまざまな可能性を考えながら包括的にプランニングを行うことになります。
もちろん、何か問題が生じてしまった時には、FPが心強い用心棒として事後処理役を果たすことも多いのですが、FPの本質は事前のアドバイス、ゴールへの道案内を行うナビゲーター役にあると言えるでしょう。
FPがお客様との相談の中で、最初に行うことは、その人がどんな夢を持っているのかを聞くことです。まず、ライフプラン上の具体的な夢(ゴール)を設定してもらい、次にその人を取り巻くさまざまな状況を把握します。そして、現状のまま推移したときその夢は叶うのか?ゴールに辿りつけるのか?を確認します。もしゴールに辿りつけない問題が見つかったら、その解決策をお客様といっしょに考え実行援助します。また、より確実に夢を叶えられるようサポートします。
FPのこのような仕事の進め方は、よく医者の治療プロセスに例えられます。医者は「診断して、処方箋を書き、治療する」という手順を踏みますが、まさにFPも同じようなアプローチ方法を取ります。キャッシュフロー分析(ライフプランニング)が診断、さまざまな対策プランが処方箋、そして具体的な商品購入などのプランの実行支援が治療にあたるわけです。
FPの処方箋は、大きく分けて3つの角度から書かれます。一つ目は支出を減らすことで、保険の見直しやローンの借換え・早期返済などを検討します。節税も支出を減らす有効な手段の一つです。
二つ目は収入を増やすための対策です。不動産の有効活用で家賃収入を得られるようにするとか、完全リタイヤの時期をもう少し先に延ばしてもらうといったことも対策の一つとなります。
そして三つ目が運用、つまり金融資産の有効活用です。これら3つの側面のそれぞれについてよく検討した上で、トータルのプランを作成するのがFPの重要な仕事です。
FPアソシエイツ・グループは、お客様の様々なニーズに対応するために、様々なキャリア、専門技能・知識をもったFPが協力してサービスを提供させていただいております。
また、相談、助言にとどまらず、実際にお客様がFPの処方箋にしたがって行動される際に必要となる機能、有価証券の取扱いや、保険商品の取扱い※1を行っております。
そして、FPの助言に基づいてお客様が実際に行動された結果を検証し、必要があれば軌道修正を提言させていただくなど、継続的にサービスを提供させていただきます※2。
- ※1 有価証券の取扱い、保険商品の取扱いについては、FPアソシエイツ&ファイナンシャルサービシズ株式会社が対応しております。
- ※2 継続してサービスを提供させていただくには、別途FP会員、FP顧問等のご契約が必要になります。